お久しぶりです。この1ヶ月、仕事とプライベートで大きな変化があり、まったくブログに触れる事が出来ませんでした。特に仕事の変化は凄まじく、10月は土曜日と祝日は全て出社(汗)。振替休日なんて取れませんでした。会社に振替休日を買い取ってもらったので、給料は増えましたが、どうにもならないくらい消耗しきってます。
今週に入って書きかけの記事をようやくアップ出来ましたが、全然反響がないですね(泣)。書き始めた時は気合い入っていたのだが。やはり継続が大事だし、書く習慣に穴を開けてはいけませんね。ぼちぼち再開しようと思います。
10月は国政でも大きな動きがあり、始動したばかりの新政権があっさり解散し、総選挙が行われたが、「政治とカネ」の問題に対し、これまで解決の道筋を提示して来なかった政権与党が大幅に議席を減らした。
その一方で、野党第一党が裏金問題に対する批判を徹底して行い、議席増に成功した。 普段は「批判ばかりして対案を提示しない」と揶揄されるのだが、今回ばかりは国民の政権与党に対する不信感がピークに達したのだろう。
今回、特筆すべきは国民民主党が議席をそれまでの7議席から4倍となる28議席に増やす躍進を遂げた事だ。今回「手取りを増やす」「103万の壁を払う」を公約に掲げたところ、支持を一気に集め、国政におけるキャスティングボートを握る存在として注目が集まるようになった。
政局において無視できない存在になっているわけだが、ここの党首はかねてから「対決より解決」を掲げており、現在のキャスティングボートを握りつつある段階においても、他の党とは局面に応じて協調も対立もしながら政策協議を行うという立場を明確にしている。
そんな党首が一部週刊誌の報道に対し、記者会見をするというので、何かと思えば不倫報道だというではないか。地元に戻った際に、元グラビアアイドルという39歳の女性と逢瀬を重ねていたとの事。
39歳で元グラビアアイドルなら、活躍していた時期が私の高校生〜大学生の頃に被るはずだ。その当時にお世話になった事があるかを確かめたくて、お相手の女性の名前を調べてみたのだが、全く知らない人だった。うーん。
昨今、不倫報道が出てしまうと激烈に非難される。芸能人の場合、不倫が明るみになると、それで表舞台から退場し、中々戻って来れなくなる。ところが今回の報道に際し、驚くことにこの党首に対する擁護というかエールが散見された。
公約に掲げた「手取りを増やす」。根本的に達成するには、経済を回し、日本全体の経済成長を実現させて国民一人当たりの収入を増やすことになるが、実現には時間がかかる。そうであれば、我々の給料から引かれるお金…税金を減らすことにフォーカスする。それが「103万の壁」の話だ。
年収が103万円を超えると所得税がかかる。この壁を撤廃して我々が働ける分働いて稼いだ収入を確保出来るよう、制度改正を行おう、という話なのである。雇用主の立場からしても、最低賃金が上昇傾向にあるので、労働者の働き控えを解消することにつながるので、103万の壁を撤廃する事に意義がある。
一方で、財務省はこの壁が撤廃されると7.6兆円の税収減になると試算。財源の確保をどうすれば良いか不明瞭で実現性が低い、と懸念の声を上げた。マスコミもこれに同調する記事を配信。これに国民の一部が反発した。選挙で選ばれた訳でない人たちがどうして特定の国会議員や政党の掲げる政策に口出しできるのか、という理屈だ。
結局のところ国を動かすには、お金(予算)をどう動かすかに依るところが大きく、予算を差配できるのは財務省。国会議員が国を変えようとしても限界があり、選挙で投票することや周囲に投票を呼びかける事も意味がない…と言ってはならないが、本質的には意義に乏しいのである。
ただ、いくら本質では意義に乏しいと言っても、それがあからさまになっては気分は良くないだろう。加えて、この国は所謂「失われた30年」を経験している。彼らにお金を任せて良いことが無かったのだ。それなのに、今回彼らが税収減を主張した事で、これまで国民から徴収した税金はどんな事に使われているのか、ロクなことに使われてないのではないか、もっと言えば私服を肥やしているのではないか。そんな疑念が世の中にうごめいているように感じられる。
今回の報道で、この党首に向けられたエールに「負けるな」という言葉が見られた。財務省に負けるなというメッセージだ。「国民の敵たる財務省」というレッテルが貼られ「庶民の救世主となりうる国民民主党党首」との対立の構図が浮き彫りになった。そもそも今回の報道自体が財務省の差金ではないか、なんて声も聞く。その議論は根拠のない事だし、陰謀論の趣が強く、流石に私は付き合えないが、それだけ彼らに信用が無いという事なのだろう。
権限が集中し赴くままに富める者がいれば、いつまでも豊かになれず先立つ不安から逃れられない者もいる。その両者の間に横たわる分断を今回の不倫女が図らずも詳らかにしたのだ。
この分断をそのままにしておいて良いはずはない。党首には是非とも、「対決より解決」のもと、活発な政策論議が行われ、少しでも現状を是正する事につながることを期待したい。
多くの人は不貞行為そのものについて倫理観にもとると感じている。それでもエールを贈る人達からすれば、今その話をしている場合ではないし、自分達の暮らしを良くするという政治姿勢を支持したいのだ。藁をもすがるってこういう事なんだろうな。
そんなわけで、党首は引き続き党首でいられるようであるが、不倫相手の今後はどうなるのだろう。今回の件で、表舞台から消えてしまったようである。もし、党首が今後政治家として成功をおさめるのであれば、どこかの写真週刊誌に交際当時の出来事を赤裸々に語ったグラビア記事なんかが掲載されたりするのかなぁ、なんて思ったりする。我ながらしょうもない事を考えるね。そんな物が世に出たところで私は見ないけど。
そんな事をされたくないのであれば、党首は今後、陰ながらでも彼女をお世話しなければいけないよな、って思う。まぁ、余計なお世話か。
ともあれ、人生は続く。我々国民と不倫女の今後の人生に幸あれ!